Google Chrome の Developer Tools
Firebugのようなものだが、Firebugのポートではない。Google Chrome の一部。(= WebkitのWebインスペクタ)
リリース間隔は、開発版が週に1回。
主な機能
- Mastering DOM
- Analyzing Network Activity
- 各リソースについて、リクエスト/レスポンス等各種情報が取得できる。
- Debugging JavaScript
- デバッガ上でJavaScriptの編集ができる。(ただし元ファイルには反映されない)
- イベントの再発行も不要? (→ 挙動がよくわからなかった。どういう操作をすればいい?)
- Identifying performance issues
- プロファイルパネルを開いて(?)、画面を動かすと記録される。
- JSレベルでは簡単に見えても、ブラウザ自体の処理に時間がかかるケースがある。
- Timelineを開くと、JSだけでなく、ブラウザの処理(再レイアウト/再レンダリングなど)もわかる。
- Understanding memory usage
- メモリプロファイラがある。
- 処理前後のスナップショットを取って比較することで、メモリリークを把握することができる。(スナップショットの取得が手動なのはちょっと残念)
その他のフィーチャー
- CTRL(or Command)+SHIFT+C ⇒ inspectモード
- DOMブレークポイント: DOMにブレークポイントをかけると、変更をトラッキングできる(⇒ 素晴しい)
- バグ報告 ⇒ http://crbug.com/
Q&A
- JavaScriptのライブ編集機能で、編集結果を元ファイルに反映する手段はあるか? ⇒ 現状では無い。リクエストには挙がっている機能なので検討中。現状では、Google Chrome Developer Tools for Java (Eclipseのプラグイン: http://code.google.com/p/chromedevtools/ )を使うのが良い。
- devtools自体のExtensionは作れるか? ⇒ 現在作業中。
- 圧縮/難読化されたJavaScriptのデバッグは可能か? ⇒ 現状では無い。
- Closure Library ( http://code.google.com/intl/ja/closure/library/ ) のdevtoolsへの統合(extensionとかで利用したい)は? ⇒ そもそもClosure Libraryはそういうものではない。extensionの中で使うことは可能。
- Chrome Extentionのデバッグはできるか? ⇒ 可能。チュートリアルとビデオがある。
Part1: Google App Engine for Businessの概要 / Part2: 新しいGoogle Cloudサービス
Googleのサービスの位置付け:
- SaaS: Google Apps, Google Apps Marketplace
- PaaS: Google App Engine
- IaaS: Google Storage (……IaaS!?⇒ビルディングブロックなのでIaaSと考えた、とのこと)
Google Storage for Devlopers
機能概要:
- Amazon S3互換。
- バケットは階層なし。
- オブジェクトの種類は自由。
- 最大サイズ: 100GB
- アクセスキーによる認証 / Google アカウントによる認証
- US内部ではレプリケーションされる (将来的にはUS外にも拡張予定)
- データ制約: Read Your Writes
- オブジェクト数は制約なし
- バケット数は1000(?)
価格:
- $0.17/GB/月
- アップロード: $0.10/GB
- ダウンロード: $0.30/GB
Google Storageを利用するアプリケーション
Apps Marketplace で広がるクラウドビジネスチャンス
Google Apps for Business: Gmail, Google Docs等の企業向け有償提供。
提供機能
導入状況
-
- 250万社
- 2,500万アカウント (×6,000円=1,500億円/年。さすがワールドワイド……)
- 3,000社/日新規サインアップ
Google Apps Marketplace
Google Appsには、業務管理ソフトウェア(顧客管理/販売管理、承認フロー/決算フロー、モバイル決済など)のたぐいが無い。
⇒ Google Apps Marketplace: サードパーティが、Google Appsを拡張したWebアプリケーションを販売できる。(余計にベンダーロックインが怖いんだが^^;)
全体の位置付け
- Google Apps for Business (Google自身が提供)
- Google App Engine for Business (有償/サポート/技術サポート付き) (導入企業による自社開発)
- Google Apps Marketplace (サードパーティからの提供)
社内システムとの連携も可能。(いわゆる「ハイブリッドクラウド」?)
Google App Engine についての最新情報
- Pythonプリコンパイル機能 ⇒ CPU時間が半分以下。(実時間は半分になってないけど)
- TaskQueue
- キューのサイズを指定可能。単位がTBまであるのにはワロタw
- BLOBにURLが付けられる。ただしパブリックURLなので注意が必要。
- 1000件制限がなくなった。(30秒制限は依然有効)
- バックグラウンドタスクは制限を延長する予定。
- マルチテナンシ機能。namespaceを指定可能。ドメイン名をnamespaceに指定することも可能。
- ○ datastore, memcache, taskqueue
- × blobstore
後半はひたすらマルチテナンシ機能の説明だが、割とどーでもいー。(実際に何か作るなら使うだろうけど^^;)
基調講演
HTML5
- 「クラウドならベンダロックインしない」⇒ いや、GAEに依存すると思いっきりロックされるじゃん(^^;
- HTML5対応ブラウザ一覧の順序が、何気にIE9がトップ。Google Chromeは、シェアよりもテクノロジドライバの役目の方が大きいのかも。
- ブラウザのGPUサポートによるパフォーマンスアップが意外とインパクトが大きかった。
- ブラウザで使えるデバイスやAPIの範囲がどんどん広がってる ⇒ 将来的にブラウザだけで何でもカタが付く時代になるのかねぇ……。(それはそれでどーなんだ)
- Chrome Web Store
- Google Chromeの画面から、Webアプリの発見や再発見、およびマネタイズができる。
- 後で梯子外されたりしない? (Google Waveという「前科」があるので不安が拭えない)
Android関連
Google日本語入力
- Google日本語入力 Cloud API: 変換機能をクラウドで提供。SocialIMEは辞書だけ?
- 10月に何かイベントがあるらしい。(メモ取り損ね)
DevQuiz
パックマン解かなくても参加できたっぽい。
Google Developer Day 2010 Japan 参加メモ
周回遅れ気味だが、せっかくメモったのでさらしてみる。
BOM付きUTF-8ファイルはテキストファイルではない
では何か? 構造のあるデータ、すなわちバイナリである。C言語*風*に書けばこんな感じ。
struct { char signature[3]; char body[n]; };
- バイナリなので、shebang(“#!”)が動作しないのは当然である。
- バイナリなので、catでつなぐとゴミが混じるのは当然である。
- バイナリなので、grepで行頭からの前方一致に1行目が引っ掛からなくてもそれはgrepのせいではない。
- バイナリなので、splitしたら1つ目のファイル以外にBOMが付かなくてもそれはsplitのせいではない。
BOMを付けるか付けないかの違いは好みの問題ではない。テキストデータを、テキストファイルとして保持するか、バイナリファイルとして保持するかの違いなのだ。